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終わり良ければ全て良し入試振り返って
高一生とQ&A「親もあまり心配しないで」
東海林太郎(筆名)
2000年8月23日(水)産経新聞静岡版”学びと教えの現場から”掲載
終わり良ければ全て良し
今週は高校入試の一ヶ月前から入試直後までを取り上げてみたい。この間、受験生 は何を考え、何をしたのか。高校一年生の男子にインタビューした。
Q1受験勉強はどんなことをしたの?友達は?
自分が一番弱い英語を重点的にやった。次に社会かなぁ。自分が得意と信じていた 数学は、入試前一週間は何もしなかった。周りの友達は、そりゃあ、まんべんなく やっていたさ。
でも、推薦入学で行く人は何もしてなかったな。内定してもいないのに受かった気 になってさ。内定は、入試の一ヶ月前ぐらいに決まったと思う。さすがに浮かれてい たよ。うれしかったんだろうなぁ。「いいなー」とか「ずるい」とか言う人がいたけ ど、「人それぞれでいいんじゃないのかな」って思ったんだ。
Q2推薦入学が決まった人たちは、授業の取り組みに変化があったの?
別にガラッと変わりはしなかったよ。変われなかったというのが本音だと思う。な んたって周りにはまだ受験生が多いから、邪魔できないし、先生たちがさせないし。
Q3受験直前の一週間はどんな勉強をしたの?
特に量を増やすことはしなかった。むしろ減っていったな。「もうやったから必要 ない」っていう感じで。「最後の追い込みをかけるのは今しかないよ」って先生は 言ったけど、そんなことしなかったな。だって、今さらやったってそう変わりはない と思ったんだ。
Q4受験日の行動を教えて
生活のリズムは何ら変わりはなかった。朝起きて、飯食って、受験会場に行く。極 端に早起きとか、受験会場でバリバリ復習、なんて特にしなかったなぁ。普段、学校 へ行くのと変わらなかった。
会場で、ぎりぎりまで勉強している人はいたよ。休み時間や昼食の時に出る所を チェックしている人。互いに問題を出し合ってる人たちもいた。次のことを考えてた ね。でもね、俺は終わった科目の分からなかった所をチェックしていた。終わったか らそう意味ははないんだけど、分からないままっていうのはよくないと思うから。
受験からの帰り道は終わったという開放感を中心に話してきた。なんか受かったか どうかってことを気にしてる人もいたね。自分は、受かった気になってたなあ。出来 なんて関係なしに、直感的に「俺は受かったぞー」って感じだった。
Q5中学校では面接にどんな備えがあったの?
面接の練習があった。でも、これは時間の無駄だったと思う。相手が校長や教頭だ からといって、緊張することないもん。態度だけ注意されているみたいで、なんか面 接官だっていう気にはなれないよ。
担任の先生たちは、「緊張するからこうしろ、ああしろ」って言った。中には、 「こういう態度では、面接落ちるぞ」って言う先生もいるかもしれないな。
Q6実際に面接を受けた感想は?
面白かった。緊張するかもしれないけど、楽しめばいいんじゃないの。たとえば、 面接官の顔をじっくり見てみる。この時の利点は、面接官の顔を見ているからいい印 象を面接官は受けること。でも、本当はそうじゃない。「この人の顔って目が蛇みた い」とか、いろいろ考えてみるんだ。なかなか面白いよ。 中学でやったようなことは、全然聞かれなかった。家族の数だったり、テレビの台 数だったり---。高校で統一して「こういう事を聞きましょう」っていうのがないみ たいだった。その面接官の趣味だったな。
Q7受験生を持つ親に望むことは?
あんまり心配しないことだな。落っこったら落っこったで仕方ないんだから。で、 逆に受験最中にうるさくもの申すのもよくはない。大変だね、親って。
Q8受験生時代を振り返ると?
終わりよければすべてよし。受験生は頑張って!